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断熱等級に影響するUa値とは? 断熱等級の優れた家に住むメリット

公開日:2025/02/14(金) 更新日:2025/02/16(日) 家づくりコラム家づくりのこと

断熱等級に影響するUa値とは? 断熱等級の優れた家に住むメリット

快適な住まいを実現するために欠かせない要素の一つが「断熱性能」です。特に、日本では寒暖差のある気候に対応するために、高断熱な住宅が求められています。ここでは、断熱性能を評価する指標である「Ua値」について解説し、断熱等級の優れた家に住むメリットを詳しくご紹介します。

1. Ua値とは?

Ua値(外皮平均熱貫流率)は、住宅全体の断熱性能を数値化したもので、建物の外皮(屋根・壁・床・窓など)からどれだけ熱が逃げやすいかを示す指標です。数値が小さいほど断熱性能が高く、冷暖房効率が向上します。日本の省エネ基準では、地域ごとに求められるUa値の基準が設定されています。

この地域ごとの割り振りで、宮崎は7地域という区分に分かれています。

2. 断熱等級とは?

Ua値と付随して良く耳にする断熱等級は、住宅の断熱性能を評価する基準の一つで、等級が高いほど優れた断熱性能を持つことを意味します。

現在、日本では「断熱等級4」以上が推奨されており、「断熱等級6」や「断熱等級7」といった高性能な住宅も増えています。

ZEH水準=断熱等級5となり、HEAT20のG1やG2といった表現も使われることがあります。

豆知識:HEAT20とは(日本の建築・住宅業界において、より高性能な断熱住宅を普及させるために設立された団体であり、その基準や研究活動を通じて、快適で省エネルギーな住まいの実現を目指しています。)

3. 断熱等級の高い家に住むメリット

(1) 冷暖房費の削減

高い断熱性能を持つ住宅は、室内の温度を外気に影響されにくくするため、冷暖房費を大幅に抑えることができます。長期的に見ると、光熱費の削減につながり、経済的なメリットが大きくなります。

(2) 室内の快適性向上

断熱等級の高い家では、夏は涼しく冬は暖かい環境が保たれます。室温の変化が少ないため、ヒートショック(急激な温度変化による体調不良)のリスクも軽減できます。

(3) 結露の防止

断熱性能が低いと、冬場に窓や壁の表面で結露が発生しやすくなります。これがカビやダニの原因となり、健康に悪影響を与えることがあります。高断熱住宅では結露が発生しにくいため、快適で清潔な室内環境を維持できます。

(4) 環境への配慮

エネルギー消費を抑えることで、CO2排出量の削減につながります。高断熱住宅は地球環境にも優しく、持続可能な暮らしを実現できます。

まとめ

Ua値や断熱等級を意識した家づくりは、快適で経済的な暮らしを実現するために欠かせません。高断熱住宅に住むことで、冷暖房費の削減、健康的な室内環境の維持、環境負荷の低減といった多くのメリットが得られます。これから家を建てる方は、ぜひ断熱等級の高い住宅を検討してみてください。